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現実

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週末の出来事が未だに信じられなかった



あの言葉は本当なの?


あの部長が私が元カレのことを吹っ切れるまで傍にいてくれるって


でも、何でそんなことをしてくれるのかな?


私から誘ったとはいえ、部下と寝てしまった罪悪感からかな


正直言って、部長と私はとくに親しいわけでもない


むしろ、他の女性社員と話していることの方が多い


意味がわからない…




会社の出勤する時間になって家を出る


一人暮らしの私の部屋は、元カレとほぼ半同棲状態になっていた


元カレの物は殆どダンボールに詰めたけど、二年は長すぎた部屋には彼との思い出が詰まっている



引っ越そうかな…



いくら部長が私と付き合ってくれると言っても、まだ私の心は晴れていなかった



会社に到着して、パソコンを立ち上げる



どんなに辛いことがあったって、仕事はしなきゃ食べてはいけない


頑張ろう



まだ、始業時間にはなっていないが仕事を始めた


他の社員もオフィスに次々と出社してきては、みんなパソコンを立ち上げていた



あ……望月部長…



オフィスに入ってくる社員の中にみんなに挨拶をされながら、部長が出社してきた


チラッと部長を見ると部長も私の方を見て視線が重なった


「っ!!」


恥ずかしくて直ぐに視線を逸らしてしまう



ダメだ。恥ずかしい…



私は羞恥心を消すために仕事に打ち込んだ


暫くすると、集中力も切れて給湯室にコーヒーを淹れに行くことにした



はぁ〜


今日は残業かな?


先週は仕事が出来る状態じゃなくてやる事溜ってるし



給湯室のコーヒーメーカーにマグカップをセットする


「早く帰ったって一人だし」


ボソッと呟く


「だったら、俺と飯に行くか?」



え…



背後から声が聞こえて慌てて振り返ると


「望月部長…」


部長が給湯室の入口で立っていた


「部長…コーヒーなら私が持っていきますよ」


「いや、それくらい自分でやるよ」


「分かりました。では、私は」


コーヒーメーカーからマグカップを取ろうとすると、手首を掴まれた引き寄せられた


「今日、7時に会社の裏の出入口で待ってる」


部長が耳元で囁く


耳元に部長の息がかかって頬が赤く染まり、部長は微笑むと給湯室を出て行った


「…コーヒー淹れに来たんじゃないの?」


一人残された給湯室で、真っ赤に染まった頬に手を触れると熱くなっているのがはっきり分かる


わざわざ、ご飯を誘う為だけに給湯室に来た部長に驚きながらも、頬の赤みが引くまで暫く給湯室から出れなかった




部長が一方的に約束をするから、意地でも仕事を終わらすしか無かった



よし終わった!!



終業時間もとっくに過ぎ、やっとパソコンの電源を落としてロッカールームに急ぐ



まだ、部長は残っていたけど化粧直ししなきゃ



トイレに行って化粧直しをする



私…部長と二人っきりでご飯に行くんだ

部長と…



今まで本当に仕事以外の話をしたことが殆どなかったのに急に部長との距離が縮まって、これからまた部長と会うと思うと一気に緊張感が増した



あ…行かなきゃ



鼓動がドキドキと高鳴りながら、待ち合わせの場所へ向かった