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望月拓実という男

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待ち合わせ場所に行くと目の前に一台の車が止まり、助手席の窓が開いた


「星野、乗れ」


「え!?」


車は部長が運転する車で、私は急いで助手席に乗り込んだ


「お疲れ様です」


「お疲れ様」


シートベルトをすると部長は車を発進させた


「星野、今日は取りあえず俺が店を決めてもいいか?」


「あ、はい」



そう言えば、お店決めてなかったな


どこに連れて行ってくれるんだろ?


それよりも…



「部長、車で出勤してるんですね」


「…星野って、本当に俺のこと眼中になかったんだな」


部長は前を向きながら苦笑いを浮かべる


「す、すいません!」


彼氏がいると全く他の男性が目に入らない私は部長のことを全く気にもしなかった


「別に謝らなくていい」


そう言うと部長は頭を撫でてくれた



……この間も撫でられたけど、撫でられるの嬉しいかも


歳上の男性って気がする


そう歳が上なのは分かるけど



「部長って何歳ですか?」


つい質問すると


「……32歳。何だったら今から自己紹介しようか?」



しまった!!私また!!



「ごめんなさい」


素直に謝ると苦笑しながら


「これからは星野に俺の事を知ってもらえるよう頑張るよ」


赤信号で車が停車すると唇を重ねられた


「…不意打ちなんてズルイですよ?」


頬を赤らめる私に


「俺はキスしたいと思ったらするたちなんで。それも知ってて」


部長は悪戯な笑みを浮かべる



……それから、部長がキスが上手なのも知ってます


決して本人には言わないけど



暫くすると車は一軒のレストランの前に止まった


「ここは?」


「スペイン料理の店」


車から降りるとレストランの中に入ると直ぐに席に案内された


レストランは結構お客さんで賑わっていた


「良かったですね。直ぐに案内してもらえて」


「そうだな」


メニューを見て適当にオーダーする


まずはビールで乾杯といきたかったが、部長はノンアルコールだけど私はウーロン茶にした


「家まで送るから呑んでいいぞ」


「あ…でも…暫くお酒は控えようかと…」


あんな失敗をやらかした後だし暫くは禁酒したい


「気にせず呑んでいいから。ただし俺の前では呑んでもいいが他の奴の前では呑むなよ?」



そ…そんなこと言われたら



「では、お言葉に甘えて」


私はビールを呑むことにした


ビールが運ばれてくるとグラスを持つ


「「乾杯」」


クイっとビールで喉を潤す


「美味しいです、部長!」


「それは、良かった」


優しく微笑む部長



…みんなが部長のこと好きになるのが分かる気がするな


優しいんだね


身長もあって顔もカッコいいし、それでもってセックスも上手ならホントに文句の言いようがない



「星野?」



あ、いけない!



「パエリア美味しそうですね!私お皿に分けますね」



テーブルにはオーダーした料理が並び、二人だけの食事が始まった