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今日、私は大きな賭けをする───────






「社長!今月末で仕事を辞めさせてもらいます!」


退職願を社長のデスクに置くと、いつもはクールでイケメンな社長が大きく目を開き驚いている


「どういうことだ、三木みき


少し間を置いて、社長、神山颯真かみやまそうまが私、三木綾花みきあやかを真っ直ぐな視線で射抜く


その真っ直ぐな視線に心が揺らぎそうになりながらも、私は言葉を続けた


「今、言った通りです。今月末で仕事を辞めさせてもらいます」


「…何故、辞めたい」


「理由は、言えません」


「理由も無しに辞めさせるわけにはいかない」


社長が黒革の社長椅子の背凭れに凭れ、渋い顔を浮かべた


「待遇に不満なら、今の倍の給料を支払おう」



今の倍!!


いやいや、目的はそこじゃない!!



「いいえ、その必要はありません」


給料が倍になるという誘惑に負けそうになるが、私は表情を変えずに首を左右に振った


意思を変えない私に社長が溜息をいた


「三木、お前自身も分かっているだろ?三木に辞められて困るんだ」



それは分かってる


もの凄く分かってる


だけど、今回ばかりは私も限界



何も言わず無言でいると、社長は諦めた様子で


「だったら三木の希望を何でも叶えよう。だから会社に残ってくれ」



きた!!


これから勝負!!



私は冷静さを装いながら、小さく深呼吸をして




「では、社長、私を社長の彼女にしてください」





そう、これが私の大きな賭けだった────────