恋愛小説が
全部無料で読み放題!
小説投稿もできる!
今すぐダウンロード!

甘えてもいい?

閉じる

部長との食事は思いのほか楽しかった


さすが部長だけあって話の内容も幅広く興味深い話も沢山あった


「そろそろ行こうか」


「はい」


お腹も一杯になったところでお開きになり、部長がレジでお金の清算をする


「半分出します」


「いいよ。部下に払わすわけにはいかないからな」


部長はさっさと支払いを済ましてしまった


「ごちそうさまです。とても美味しかったです」


「そう言ってもらえると、連れてきたかいがあるな」


車に乗り込み部長がエンジンをかける


「星野の家の近くまできたら案内してくれ」


「はい。分かりました」


車は私の家へと向かって走り出した


部長のお陰で少し気が紛れたけど、あの部屋にまた一人で過ごすかと思うと寂しい気持ちになってしまった



部長は、次の恋愛が出来まで傍にいてくれるって言ったけど甘えてもいいのかな?


確かに部長といると元カレのことは忘れてはいるけど、でもそこには恋愛感情はなくて、ただの上司と部下の関係


…ただの上司と部下って言うのも変だね。付き合ってはいないけど身体の関係はもってしまったんだし



色々と考えていると、車が突然公園横の側溝に止まった



あれ?



「部長?」


部長の方を向くと、部長も私の方を見る


「何考えているんだ?」


「え…」


「元カレのことでも考えてた?」


「あ、いえ…その違います」


「だったら何?」


カチャッと部長がシートベルトを外して鼓動が跳ねる



どうしてシートベルト外すの?



「星野?」


「それは…」



本当のこと言ってもいいかな?



「…帰ったら、また寂しい気持ちになるのかな…て」



こんな子供みたいなこと言って呆れられる?



言った傍から後悔すると、部長が微笑む


「だから、俺がいるんだろ?」


「え…」


「いい加減、俺と付き合え。俺が元カレのことを忘れさせてやる。星野にまた恋愛をさせてやる」


「部長…」


優しい声色だけど部長の表情は真剣で


「でも、私…」


躊躇いがちに伝えると、部長が私の頬を触れ真っ直ぐに私を見つめると


「悪いようにはしない。星野、頷くんだ」


優しい部長が少し強引に私に詰め寄る姿に胸が高まる



もうどう足掻いても部長は私を頷かせるに違いない



私は頷き「はい」と言うと、部長は満足気に笑みを浮かべ


「それでいい」と一言言うと唇を重ねた