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一人暮らしの部屋に急いで帰ると、私はシャワーを浴びた


少しでもよく見られたくて、いつも後ろで結っている髪もおろして、決して濃くはならないように化粧もやり直した


急いで準備をしていると、スマホに社長からメッセージが届いた


『今から出る』


とってもシンプルなメッセージ


それも、プライベートで使っているスマホからではなく仕事用のスマホから、いつもの業務連絡のように



私は社長のプライベートの連絡先を知らない


いつか、教えてくれる日が来ればいいんだけど



私は気を取り直して



で、問題は服よね



夏も終わってノースリーブのワンピースだけでは寒い


数少ないワードローブの中からノースリーブの黒のワンピースとカーディガンを取り出した


いつもは無難な紺や黒のスーツを着ている私、これなら少しはいつもと違う私を見せれるだろうか


ワンピースに着替えて、小さな飾りのついたネックレスとピアスをつけた


鏡の前で角度を変えて何度もチェックする



もう直ぐ社長がやってくる


私の格好を見て引いたりしないかな?


大丈夫かな?



私の鼓動は徐々に早まっていった



必要な物をクラッチバッグに詰め替え支度が整うとソファに座ってスマホを見つめる


耳に大きく鳴り響く鼓動の音を聞きながら社長の連絡を待った


「あっ!」


社長からのメッセージが届いた


『今、着いた』


内容を確認すると、勢いよく立ち上がり深呼吸をして社長の元へと急ぐ



緊張するな


こんなに恋愛のことで緊張するなんて何年ぶりだろう



緊張のし過ぎでいつもと同じように振る舞えるか些か不安ではあったが、社長とデートができることがそれ以上に嬉しかった


マンションのエントランスを出て社長の車を見つけると運転席から社長が出てきて助手席側のドアまで来てくれた


駆け足で駆け寄ると、社長は少し驚いた様子だった


「社長お疲れ様です。わざわざ来ていただいてありがとうございます」


お辞儀をすると社長は躊躇いがちに口を開いた


「いや、店を予約してある。行こうか」


「はい、ありがとうございます」


社長に向けて微笑むと社長は視線を逸らし助手席のドアを開けてくれた


私はお礼言って助手席に座ると社長はドアを閉めて運転席へと戻りエンジンをかけ直ぐに車を発進させた



大丈夫だったかな?


いつも通りにできたかな?



そう思っても、社長と何を話していいか分からなくてお互い無言のまま車はレストランへと向かった