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社長が連れてきてくれたのは煉瓦造りの洋風レストランだった



素敵なお店



外観を見るだけで、高級なレストランだと分かる


社長が助手席のドアを開けてくれると、レストランの入口ではスタッフが待っていて直ぐに中へと案内された



社長はいつも彼女をこんな素敵なレストランに連れて行っていたんだ


やっぱり彼女は特別なんだ



「三木?」


社長に呼ばれて、いつの間にか足が止まっていたことに気づいた


「あ、すいません」


慌て社長に駆け寄ると窓際の席に案内された


「素敵なレストランですね」


周りを見渡すと重厚で趣きのある家具にシャンデリア、古くから続いてきたレストランだと分かる


社長は、微笑むとコースをオーダーした


ウエイターが水とワインを持ってきた


「え、ワイン頼んでくれたんですか?」


「このワインはお勧めなんだ」



社長は車だから呑めないのに



「ありがとうございます。今度は社長も呑めるお店に行きましょうね」


「…そうだな」


社長は目を伏せると水を飲んだ


お酒も入って、美味しい料理を堪能して少し緊張が解れた


「社長は、よくこのお店に来られるんですか?」


「そんなには来ないよ。年に数回だけだな」


「そうなんですね」


私はなるべく仕事の話をしないようにした


コースの最後のデザートを食べるとあまり長居はせずにお店を後にする


「ごちそうさまでした」


「いや。明日も仕事だ、家まで送るよ」


社長が車の助手席のドアを開けた


「ありがとうございます」


車に乗り込んで、来た道を戻ると


「三木、少しだけいいか?」


「はい?」



何だろう?



首を傾げると社長は近くにあった公園の脇に車を停めた


車を停めると社長がゆっくりと私の方を向き


「三木、俺と付き合いたいと言うのは本気なんだな?」


真剣な表情で真っ直ぐ私を見つめる


その真っ直ぐな視線に思わず息を呑む


「は、はい」



やっぱり、付き合えないと言われるのだろうか?


嫌な予感しかしない



不安で表情が曇ると、不意に社長が私の頬に触れた


「社長!?」


「三木、分かってるか?男と女が付き合うってことは、こうやって触れることなんだぞ?」


社長の言葉に身体が熱くなった


「当たり前じゃないですか?私を何歳だと思っているんですか!いい歳した大人ですよ!」



社長は一体私を何だと思っていたの?


男女の付き合いも分からない子供だと思っていたの?


女に見えないくらい私のことは眼中になかったの?



悲しくて悔しくて涙な出そうになる


歪む顔を見て社長が苦笑いをする


「三木のそんな顔、初めて見たな」


社長は私との距離を更に縮めた


「だったら、これ以上のことをすることも覚悟しているんだな」



え…?



「社…っ」


言葉の意味を問いかけようとすると、社長は微笑み優しく唇が重なった