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社長とキスをした


レストランの後、一度だけだったけどキスをした



昨日は部屋に帰っても嬉しくて何度も思い出した


そして会社に行っても、それを何度も思い出した



ダメだ〜、顔がニヤける



自然に緩んでしまう口元を引き締め、今日のタイムスケジュールとメールを確認した


暫くすると社長が出社してきた


「おはようございます」


私は椅子から立ち上がってお辞儀をした


「おはよう」


社長は特に表情を変えずにいつも通りで、私もいつも通りに社長室に入って社長のジャケットを預かりハンガーにかける


でも、いつも通りがいいと分かっていても何故だか寂しい気持ちになってしまった


そんな気持ちを消したくて、社長が私と付き合っていると認識してほしくて、私はお礼を伝える


「昨日は、ご馳走様でした」


「いや。あまりゆっくり出来なくて悪かったな」


「そ、そんな」


てっきり素っ気ない返事をされるかと思っていたが、予想を反して返ってきたのは優しい言葉だった


「今度はもう少し時間を取れるようにするよ」


「あ、ありがとうございます」


微笑む社長に感動すると嬉しさのあまり気を失いそうだ


「三木?」


「あ、コーヒー直ぐにお持ちします」


一人で舞い上がっているのを知られたくなくて社長室を出てコーヒーの準備をした


コーヒーを出したりそれ以外の仕事をしているうちに時刻はお昼になっていた


社長は外食が多かったが私は自家製のお弁当が殆どで、今日もお弁当をデスクに広げた


「三木、昼飯行ってくる」


「はい。いってらっしゃいませ」


立ち上がってお辞儀をすると、珍しく社長が私のデスクを覗き込んだ


「そう言えば三木は弁当だったな。毎日作るの大変じゃないか?」


感心する社長に私はにっこり笑って


「そんなことないですよ。私、料理好きですし。なんだったらいつも社長外食ですから社長の分も作ってきましょうか?」


ここぞとばかりに私は料理できますアピールをした



別に断られたって構わない、料理ができることさえ社長に知ってもらえれば



駄目元で言ってみると、社長は驚いた後


「だったらお願いできるか?」


少し照れた表情を見せて、次は私が驚いた



嘘!!


社長のお弁当が作れるの?



「勿論、毎日とは言わない。三木の無理のない程度でいい」


固まった私に社長は焦って付け加えた


「はい!明日から作ってきますね」


そう言った私に社長は安堵の表情を浮かべ


「そうか、ありがとう。では頼む。取り敢えず昼飯行ってくる」


「はい。いってらしゃいませ」


微笑むと社長は足早に部屋を出て行った


ドアが閉まると私は脱力して椅子に座った



やった!


大変かもしれないけど、社長に料理も出来る女だって知ってもらえる


男の人は胃袋で掴めって言うくらいだし、それに照れた社長は初めて見た


もっと見たことのない社長を見たい


まずはお弁当を見て喜ぶ社長を見てみたい



私は明日のお弁当のメニューを考えながらお弁当を食べた