恋愛小説が
全部無料で読み放題!
小説投稿もできる!
今すぐダウンロード!

閉じる

翌日、張り切って二人分のお弁当を作った


昨日仕事帰りに社長専用のお弁当箱を買って、夜にはおかずの仕込みをした


我ながらよく出来たと自画自賛して、お昼になるのが待ち遠しかった


そして、お昼になって


「社長、お弁当お持ちしました」


張り付きってお弁当を社長室に持っていくと社長は少し嬉しそうに笑って


「そうか、ありがとう。折角だから一緒に食べるか」


私からお弁当を受け取るとソファに腰を落とした



社長と一緒に食べるなんて、ちょっと緊張する


けど、誘ってもらえるなんて



「それじゃあ、私の分も持ってきます。あと飲み物はお茶でいいですか?」


「あー、頼む」


「はい」


私は自分のお弁当と二人分のお茶を用意して社長の向かいのソファに座った


秘書をして二年、社長室で一緒にお昼を食べるなんて初めてのことだった



漸くここまでやってきた



この二年間全くこの恋が報われず、辛い日々だったけどやっと光が射した



まぁ、少々強引ではあったけど



「開けてもいいか?」


社長がお弁当を両手で包んで遠慮がちに聞いてくる


「あ、はい。どうぞ」


ドキドキしながら社長がお弁当を開けるのを見つめると


「凄いな。それに美味そうだ」


社長は私の望む言葉を発してくれた


彩りも三色のおかずを用意して見た目もこだわった


「食べてみてください」


見た目の次は味だ


社長は牛肉の野菜巻きを口にした


「美味いよ」


口にした瞬間そう言われて安堵したと同時に嬉しさが込み上げた


「よかった」


「本当に美味いよ。うちの秘書がこんなに料理が上手だとは知らなかった」


社長は、どんどんお弁当を頬張っていく


そしてあっという間にお弁当は空になった


「ご馳走様。美味しかったよ」


社長は満足気にお弁当の蓋をした


「ありがとうございます」


私はお茶のおかわりを社長へと差し出すと


「弁当箱もわざわざ買ってくれたんだよな。お弁当のお礼と言ってはなんだが週末、三木の行きたいところに連れていってやる」


「え、いいんですか?」


「あー、構わない」



料理ができることを証明したかっただけだから、お礼なんてよかったのに、でもそれなら…



「だったら、社長のマンションに行ってみたいです」


羞恥心なんて捨てて私は思い切って大胆なお願いをしてみた


社長は私のお願いに驚いた表情を見せている


「…本気か?」


狼狽する社長に私はめげずにお願いした


「ダメですか?」


「…三木」


社長をじっと見つめると


「…わかった。何も面白くもない部屋だが来てくれ」



やった!!



又しても強引に社長のマンションに行けることになった